2018年5月5日、初夏の爽やかな風が吹くころ、吉林大学国際教育学院の主催による「第四回吉林大学留学生のためのホストファミリー結成式」が成功裏に行われた。今回の結成式には51の中国家庭の63名の留学生が参加し、開催場所である吉林大学友誼会館では話に花が咲いた。
まずはじめに、前回のホストファミリー結成式のビデオが再生され、留学生と中国家庭とで様々な接触をし、このイベントがどのようなものか、初めて参加する家庭や学生が身をもって体験した。
吉林大学国際教育学院李梅花院長の挨拶とともに式が始まった。李院長は最初にこのイベントの初心と現在の進捗状況を紹介し、次に自分自身の海外での暖かいホストファミリー体験に触れ、このイベントを通してその暖かさを留学生に伝えていくことで相互理解を促進する期待を述べ、最後に、中国のホストファミリーの積極的な参加とその暖かい愛情に感謝の意を表した。
留学生代表のタイ人留学生の萧桂蘭さんはご両親がわざわざ中国のホストファミリーを訪れている。萧さんは流暢な中国語で自らの経験について、「自分はタイにも中国にも家族を持っている」と語り、ホストファミリープログラムは留学生が中国を知り、体験するための重要なプラットホームになっていると述べている。同じく留学生代表の白思安さんも感慨を込めて自らの気持ちを語った。彼は中国のホストファミリーから久しぶりに家庭の暖かさを覚え、中国文化がいかに家族関係を重視し、評価しているかが分かったと言っている。また、自分が文化伝播の使者になることを夢見ており、留学生らがそれぞれの家庭と交流するよう呼びかけている。また、留学生のムスタファ―さんは、中国で知識を身につけるだけでなく、このようなイベントを通して中国文化を知り、中国人のライフスタイルが詳しくなり、みんなが仲良く付き合い、相互理解を深めることを望んでおり、吉林大学が留学生のためにこのような場を提供してくれたことに感謝している。
このイベントに何回も参加している王暁紅さんは、中国人として、積極的に対外交流に参加することが市民意識の一番いい現われだと言っている。長春に来ている留学生にこの町の包容力・好意・向上心・発展をつくづくと感じてもらうことは、有意義なことであり、努力を払うに値するとも言っている。特に次世代に関しては、開放的で包容力のある市民をより多く育成すべきであり、今回のようなイベントはまさにそのためのチャンスを子供たちに提供しているとしている。受け入れてきた留学生の子に話題が及んだとき、王さんは幸せに溢れた顔になった。彼女はその子たちと家族のように接しており、病気になった子がいたらすぐにその寮までお見舞いに駆けつけたし、その子たちもまた自分の秘密を王さんに聞いてもらったりしている。同じくホストファミリー代表の孫良国先生が言うには、一つしかない地球に住む各国は、「人類の運命共同体」を行動で提唱し、時代から与えられた責任をともに全うし、全世界の発展を促進しなければならない。また、文化交流を重視し、強めるには、このようなイベントがなくてはならないものになると言っている。さらに、中国の物語や声を世界に伝えると同時に、人類の共通した目標に向かって邁進しなければならないと述べている。最後に王先生は、このようなイベントに参加できるチャンスに恵まれたことを大変うれしく思い、留学生が中国を知り、味わい、愛するように力を尽くしたいと語っている。
今回のイベントにおいて、留学生のみなさんは中国のホストファミリーと自由に話し合い、現場を盛り上げた。言葉が通じない問題があるにもかかわらず、うまくコミュニケーションをとることができ、自分たちの中国での勉強や生活の些細なことまで聞いてもらえた。今回の体験は彼らの人生における美しい思い出になることでしょう。
背景知識 留学生のためのホストファミリープログラムは吉林大学国際教育学院が提唱した公益イベントで、中国家庭と留学生の橋渡しとして、留学生に普通の中国家庭で中国の文化を深く知り、中国の魅力を感じてもらうことを旨としている。2016年11月の発足以来、計四回を数え、毎年9月と3月に留学生と中国家庭の申込を受け入れ、翌月にホストファミリー結成式を行なう。現在、計197の中国家庭と254名の留学生の架け橋になっている。一期目は学内の留学帰りの教師を中心に、のちに社会一般の家庭からも支持された。現在では学内外の家庭から幅広い支持を集め、これらの家庭の愛情と社会貢献に負うところが大きい。また、毎回多くの申込が寄せられ、留学生たちの好きなイベントになっている。